株式会社エンタリンク

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Link to あーとびる麦生 第2章        筆者:あかね

バラが咲いた日

大自然の山の高台にたたずむ『あーとびる』
そこに一歩足を踏み入れると
学校の面影はそのままに
廊下 音楽室 各教室 体育館に至るまで
バラエティ豊かな作品が陳列され
展示作品への愛情が感じられる
温かな空間が広がっていた
造形オブジェや写真
絵画にモダンアート
書も展示されており
想像以上のラインナップ

が 何かが足りない

「そうだ 水墨画だ!
 水墨画がない!
 水墨画もここにあればなぁ〜」とふと思った

それを熊谷先生に話し
実は水墨画のプロデュースをしていると伝えると
「何?そうなの?じゃあ飾るべ!」と即決

先生と安田さんの揺るぎない信頼関係のもと
それからは安田さんをはじめ
もうひと方
震災直後から久慈に幾度も足を運び
彼女と共に復興支援をされてきた
コピーライターの大谷真奈美さんも加わり
第1回企画会議を3ヶ月後に控えた

しかし
会議予定の1ヶ月前
やっと震災からの復興の兆しが見えた矢先
久慈市は台風の影響による未曾有の豪雨で
川が決壊し 町中が冠水被害に見舞われた
さすがにこの大変な時期に行くのは・・・と
訪久をためらった我々に熊谷先生はこう言った

「この大変な時だからこそ 希望が欲しい!」と

このお言葉に後押しされ
安田さんは北京から
大谷さんと筆者は関東から久慈へと向かった

あーとびるに着くと
台風で屋根は飛ばされ
平均台を枠に雨漏り対策を講じていた
まだまだ復旧作業中だったにも関わらず
出迎えてくださった現地スタッフは
変わらぬ笑顔を向けてくださり
『中国と久慈を結び
 町に新たな希望の光を!』を目標に
有意義な話し合いがなされた

そして会議の後
先生のお宅へ伺うと

「ほれ あんた方が来てくれたから
   ずっとつぼみだったバラの花が突然咲いたよ」
と言って先生は少女の様にはしゃいだ


たとえ苦難の中であろうとも
花を愛でることを忘れない
『希望を持つ大切さ』を教わった

親友の愛するこの町で
新たに芽生えた
行政や媒体を含む多くの方々の賛同を得て
新たなが走り出した

第3章へ続く・・・

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